その時は入力がしずらくて、何とかならないかと色々と試していた時期だった。
ワコムの高くて重くて大きい液タブは当時からとても優秀だったけれども、一般的には普通に手の出るものではなかった。
安価で軽くて持ち運べるデバイスがいいと考えていた。
慣れ親しんでいたペンはやはり一番いいので色々と試した。当時はニュートン、ザウルスなどがペン入力のPDAだった。
しかしこれは本体ありきのペンであり、汎用性のあるものではなかった。
作りたかったのは携帯でも、PCでも、何にでも使えるペンだった。
試行作顔の結果、一つのプロトタイプを作った。名称はプロトタイプだからわかりやすい名前、ペンだペン、としてみた。ふざけた名前だが本気だった。
MDSの荒木氏と七転八倒しながら作り、検証し、直し、作る、を繰り返した。結果できた。格好悪いが、プロダクトデザインなどは後で何とでもなる。要は、使えるか否か、だ。
使えた、便利だった。精度は、、、改良の余地ありだが、初動としてはまずまずだった。
商品化はしなかった。できなかった。商品の良し悪しではなく、理由は全く別のところだった。
グループ企業内でのトラブルに巻き込まれたために商品開発を続けていけなくなったからだった。それはいずれ書こうと思う。ここでは当時見ていた未来の話だけに絞ろう。
とにかく、当時は他にも色々とプロトタイプを開発してはメーカーに提案していた。守秘義務が未だに生きているので詳細に書けないが、いくつかは形を変えてすでに商品化されている。対価も十分にもらったので文句はない。
例えば、今でいうスマホのような機能を持った携帯電話。
DV-PC,
サイクロプス、
合体携帯(他にいい名前はなかったのかと思うが。。。)
など変わり種も提案した。
他にも色々とあった。次回はそれらも含め、順を追って紹介しようと思う。
ー続く